カテゴリ: 催し

2016年7月10日(日)、開館前のNSG美術館にて、新潟まち遺産の会の総会・講演会「熊本地震被災の現状と建物被災後の対応を考える」を開催しました。

御参加いただいた皆さん、ありがとうございました。また展示を内覧させていただいたNSG美術館の御厚意にも深く感謝申し上げます(澤村)。

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7月10日(日)、オープン前日のNSG美術館にて、当会の長谷川順一が「熊本地震被災の現状と建物被災後の対応を考える」と題した講演を行ないます。

定員20名、7月3日〆切です。

詳細はPDFファイルを御覧ください(澤村)。




5月28日(土)に開催された、新潟まちなみネットワークに合わせて、古町花街まちあるきを行ないました。

当初、100名を超える申込みがあったのですが、何人かキャンセル、さらに当日、いらっしゃらないかたが多く、結局70名ほどでした。

4班に別れ、川辰仲さんと旧花岡邸を内部見学させていただきました。御協力いただいた皆さん、ありがとうございました。(澤村)

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今年最初の活動となった、まち遺産セミナー。
講師は当会世話人で、被災建物・資料救援ネット共同代表の長谷川順一さん。

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2014年11月22日に発生した長野県神城断層地震では白馬村と小谷村で建物に被害が出た。
両村では被災建物が公費で解体されたが、それらの多くは未調査の古民家や土蔵。土蔵の中には村や地域の歴史を物語る貴重な資料も保管されていた。

解体の前に行われた調査では、建築や歴史資料などの専門家が共同で参加した。

その一員であった長谷川さんから、隣接する村の建物の作りの興味深い違いなどが分かったこと、また伝統工法の建築では、衝撃は土壁に吸収され、また軸部の複数の結節点で分散されることで、建物は傾いたが、倒壊しなかったことなどが報告された。また土蔵内の古文書等の価値は所有者にもすでにわからなくなっており、調査によって価値を発見してもらったと語る村人の映像なども紹介された。

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解体された建物には、ほれぼれするような木組みの古建築もあったが、調査後にはすべて重機によって壊された。

地震という災害を受けて行われた緊急のレスキュー活動ではあったが、こうした天災がなくとも、古建築の取り壊しやそれに伴う貴重な資料等の破却は恒常的に行われているのが、日本の現状。

それらを平時から調査し、価値を認識しておく活動の重要性が、あらためて痛感されたセミナーだった。(大倉)

2016年2月11日(木・建国記念日)に下記のセミナーを開催します。

「まち遺産セミナー2016 文化財レスキューの現場から
 −地震被災地の建造物と歴史史料を救出する−」

主催 新潟まち遺産の会
後援 一般社団法人 新潟県建築士会(CPD認定講座)

■ 日時:2016 年 2 月 11 日(木・祝)
午後 2 時〜4時(受付開始 1 時 40 分)

■ 会場:砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)・座敷・居間・茶の間

■ 参加費:700 円(新潟まち遺産の会会員は 500 円)

■ 講師:長谷川順一(被災建物・史料救援ネット共同代表・ 建築事務所 住まい空間研究所主宰)

■ 問い合わせ先 新潟まち遺産の会(新潟市中央区東堀前通1番町 353)

電話 025-228-2536
E-mail:chanoma@machi-isan.sakura.ne.jp


予約は不要です。直接会場へ起こしください。

【注意】駐車場はありません。

内容

2014年11月、長野県北部で、最大震度6弱を観 測した長野県神城断層地震が発生しました。 災害が起こると、大量の貴重な歴史史料や建物が、調査されることもなく、解体廃棄されるという事態が繰り返されています。今回も同様のことが繰り返されると危惧した専門 家グループは、被災建物・史料救援ネットを結成し、延べ300名におよぶ博物館学芸員や建築家の協働 により歴史的建造物と文化財のレスキュー活動を展開しました。


被災地では何が起こっていたのでしょうか。活動の中心となった長谷川氏が報告します。

講師プロフィール
長谷川順一

新潟市生まれ。建築事務所住まい空間研究所主宰。阪神・淡路大震災以降の「古い建物は危険、木造は弱い」という風評に疑問を持ち、新潟・能登で震災が相次いだ2007年、建物修復支援ネットワークを設立。各地で起こる自然災害からの復興を、建築保全修復の立場で支援している。2015 年春、ヘリテイジマネージャーや博物学芸員の協働による被災建物・史料救援ネットを設立。

御参加、お待ちしています。(澤村)

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